面接官が感じる“微妙”な志望動機
踏み込んでいない『志望動機』は要注意!
オモテナデシコを運営する、Pomto(株)では転職支援サービスを行っており、その中に『面接対策』があります。
ご紹介応募先である企業の人事に成り代わり、面接のシミュレーションを行うのですが、「志望動機」に関する質問をすると、
- 御社が掲げるビジョンに共感をしたから
- 企業理念が魅力的だったため
- 御社の商品をよく利用しているので
このような返答をされる方が少なくないのですが、『御社を好んでいます』という発言、ポジティブな動機に聞こえ何の問題もないように思えますーが!
このような回答は、面接官や人事の立場からすると「うーん…」な志望動機なのです。何故なら“応募した”という事で、企業に『何からの理由から自社を好いている、興味を持っている』事はすでに伝わり済。
その上で、あらためてアピールをしても、面接官は「それはもう、知っているんだけどなぁ」といった感想になってしまうのです。
そもそも、企業は【自社の将来ビジョン等に興味を持った段階の人材】を求めている訳ではありません。
探しているのは【自分自身の将来ビジョンや目標を具体的に語ることのできる人材】なのです。
企業ベースでなく“自分ベース”であるか
複数社からの内定を勝ち取ることのできる方は、意外かもしれませんが企業(個社)ごとにじっくり志望動機を考えることはありません。
- まずは応募者自身の思いやビジョンを明確にする。
- それらをベースに「目的・目標を叶えられる」企業をさがす。
- 志望動機を聞かれた際にはしっかりと自分の言葉で伝えられる。
これらの全てをクリアし、今までのスキルや今後の考えが応募先にマッチした時、はじめて企業は「ぜひ一緒に働きましょう」となるのです。 転職市場では新卒と違うため、ポテンシャルさえ高ければ手当たり次第に選考を受けていても、内定をいただける、というケースはあまり発生しません。
「企業理念」や「扱う商品・サービス内容」の知識も、もちろん大切ですが、そこだけを掘り下げていっても、面接対策としての効果は“弱い”と断言できます。
だからこそ、まずは自分自身の将来ビジョン、これから身に着けたいスキルは何なのか、目指したい人物像、3~10年後どのように成長してみたいか、などを考えてみましょう。
それを軸にし、応募先企業の仕事内容と働き方、社員の特徴やキャリアアップ事例などに重きを置いて活動される事を、オススメします。