『うなずき』と『愛嬌』が持つパワー
『うなずく』の効果とは?
人前に立ち、スピーチや発表をされたことがある方は、『うなずくこと』の効果を体感し、すでにどのようなものかをご存知だと思います。
ですが、実際はうなずくということを意識していない人の方が、多いのではないでしょうか?
一見単純なこの行為ですが、実はとても大きな効果があり、アメリカのマタラゾという心理学者の実験・発表に、
ある採用面接時に、面接官が無反応に話を聞いた場合と、大きくうなずいて話を聞いた場合を比較すると、応募者の発言量が50パーセント増えた
というものがあります。
つまり、発した言葉に対し「うんうん」とうなずきの反応があると、話し手は『興味を持って話を聞いてくれているのだな』と感じ、自信をもって話を続けられるということなんですね。
うなずく行為は相手の言葉を受けとめ、興味を持っている、という事を代弁してくれます。
爆発的な力はない、けれど圧倒的な力がある
上記のように、単純ながらも実践してすぐに役立ち、会話を促進してくれる“うなずき”の延長線上にあると言っても良いのが…ズバリ「愛嬌」です。
勘違いされがちですが、愛嬌というのは顔の美しさではなく、人をひきつける表情や態度。
そう、愛嬌とは“親しみやすさを感じさせる人”なのです。
ですがこの『愛嬌』というもの、やろうと意図的に頑張っても簡単に演出はできないもの。
うまれつき備わっている人、自然と身についた人もいますが、そうでない人も多いはず。
ーでは、備わっていない人はどうすれば良いのか?
それは、普段からの心がけ。
小さなことからで大丈夫なので、意識してみましょう。
- 誰かが発言している際、うなずきながら話を聞く
- 全ての人に対し、明るく笑顔であいさつする
- お願い事をされたら、可能な限り責任をもって引き受ける
- いつでも感謝の気持ちを素直に伝え、間違ったことは素直に謝罪し反省する
こんな小さな積み重ねが、「愛嬌がある人」に成長・変身させてくれます。
“愛嬌力”が評価される場面は、多くある
接客業に就いている人は、愛嬌を身につけやすい環境にあるといえます。
接客業以外の仕事でも、ずっと一人きりでするという仕事はありませんし、何かしら社内外の様々な人と接する機会があるはずなので、時間がかかったとしても、心がけと実践で身につけることが可能です。
「話しかけやすそう」「頼み事をこの人にお願いしたいな」そんな風に感じてもらえる人は、『この人と一緒に仕事をしたいな』と思ってもらえる人。
それは仕事をする上で、このような印象は絶対的なプラス効果があり、さらに転職活動を行う上でも大きな強みとなります。
女性に人気の事務職の求人では、愛嬌が採用の決め手に…なんて事も、珍しい話ではありません。
実際、転職市場においても『ExcelやPowerPoint をつかいこなす、笑顔が少ない人』と『そこそのスキルだけど、愛嬌のある人』の2名がいれば、圧倒的に後者が有利といえます。
だからこそ、この「愛嬌」パワー、頑張ってでも手に入れる価値、大アリです!