「長く働ける仕事」ってなに?
違和感がある希望職種
「今の仕事をこの先ずっと出来ると思えない」
「次は、結婚しても出産後も、長く働ける仕事がしたい」
そんな転職のご相談を毎日のようにいただきます。
- 拘束時間が長く、立ち仕事が多いので体力的に厳しい。
- 休みがシフト制で土日が休めず、結婚してから続けられる気がしない。
- 若者向けの商品を扱うため、若い人が接客した方がいい。
- 店長の次のステップがないので、これ以上のキャリアアップが出来ない。
など、理由はそれぞれなのですが、「長く働ける仕事ってどんな仕事?」とお尋ねすると、ほぼ全員といっても良いほど『事務職』という回答をいただきます。
この答えに違和感がない方が多いかもしれませんが、実際はかなり不思議。
『キャリア』『理想のライフスタイル』『性格や適正』が違う、さらに未経験(=その仕事を知らない)という条件で、希望する仕事がみんな同じだなんて、冷静に考えるとおかしな話なのです。
なんとなくのイメージを、一度捨ててみよう
まず大前提として、事務職は非常に人気があります。
そのため、未経験から正社員にチャレンジして簡単に就ける職ではありません。
そして、『事務職=長く働ける』という考えも、間違いです。
事務職について、ルーチンワーク+座り仕事+定時帰宅+暦通りの休みなどのイメージをお持ちの方が多いのですが、実際は会社によって大きく違います。
『専門的な作業あり』『立ち仕事』『残業多め』『平日休みのシフト制』など、本当に様々。
ーでは、どんな仕事が長く働ける仕事なのか?
長く働ける仕事と出会うには、2つの要素が必要です。
- 自分が「ずっと長く働いていたい!」と思える仕事・職場かどうか?
- 自分が「長く働いて欲しい」と会社に思われる替えの効かない人材かどうか?
【1】だけを満たしても【2】だけを満たしても不十分、【1】と【2】を同時に実現して初めて“長く働く”が可能です。
時には遠回りがベスト、かも?
そう、『長く働ける仕事』が世の中にあるのではなく、自分にとっての『長く働ける仕事』はどんな仕事・どんな会社なのか、は人によって異なるのです。
そしてもし、未経験の業種に挑戦する場合は最初から正社員を目指すのではなく、『契約社員』や『派遣社員』『アルバイト/パート』と言った非正規雇用でお仕事し、スキルや実務経験を積むことをオススメします。
上記はいずれも『長く働けない』イメージがあるかもしれません。
ですが、実務経験を経て転職活動に挑んだ場合、応募できる会社が増え、採用時の雇用条件が良かったりなど結果として“長く働ける”仕事に出会える可能性がUPします。
- 長く働きたいから正社員
- 長く働きたいから事務職がいい
と、短絡的に考えるのではなく、目的に辿り着ける様々な可能性を知ったうえで、自分にとってより良い道を選択をしましょう。