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マイ・インターン

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主演をロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイが務め、男女問わず楽しめる作品です。

映画のあらすじは、ニューヨークのファッション通販サイト運営する女性(アン・ハサウェイ)のもとに、シニア・インターン制度で採用された70歳の老人(ロバート・デ・ニーロ)がやってくる。

若者ばかりの社内で最初は浮いた存在であったが、彼の仕事に対する姿勢や人間力、的確な助言によって(仕事の辛さや人生の葛藤、女性なら誰もが共感できる悩みを抱えている)経営者=アン・ハサウェイが「よし、頑張ろう!」と、乗り越えていくストーリー。

とてもポジティブな映画の為、仕事で行き詰まった際には何度でも観たくなる映画です。

そしてストーリーが面白かったことに加えて、(前置きが長くなりましたが)私自身がこの映画を通じて興味を持ったのは「アメリカでの就業、インターンシップ」について。

仕事柄「インターン」というフレーズを見ると、気になってしまいました。



日本では「1つの会社で長く働くことが良し」という考えが残っているのに対し、アメリカでは1社あたりの平均勤続年数は4〜5年(日本は約12年)。

先進国の中でも圧倒的に短い数字となっています。

では何故これほど短期間で転職するのか?

まず日本との違いとして、アメリカでは1社で長く働き続けている人材は「順応性が低いのではないか?」と、転職市場で好ましい評価を得られにくい傾向があるそうです。

また、業績不振によるレイオフ(集団解雇)が突然やって来ることも珍しくないとのこと。

その為、企業側も個人も数十年先まで同じ職場で雇用する(雇用される)イメージをそもそも持っていないようです。



このことから、昨今日本では‘安定志向’という言葉をよく耳にしますが、「安定」という言葉の認識がアメリカと日本では大きく違うように感じました。

日本人は大手企業=長く働ける環境=安定(雇用側に依存と考えている方が多いのに対し、アメリカ人は自身のスキルアップ(得意分野を高めることが)=安定に繋がると、捉えているように思います。

能力がある人材ほどヘッドハンティングされ、複数社で活躍をする。

企業側もその時々に必要なスペシャルな人材を確保する為、転職回数を重ねていてもデメリットと考えていない。

因みにアメリカでは、新卒採用も「一括採用」は存在しないとのことです。

必ずインターンシップを経てスキルのある学生のみを積極採用する。(インターンをする学生は7割以上)

さらに性別や年齢で判断をすることも無く(履歴書等に表記させることが法律上NG)これまでのキャリア、ポジション、活かせるスキルによって雇用の有無を判定するそうです。



日本でも年々転職活動が身近なものとなり国の動きとしても「人材の流動化を進める」方針を打ち出す等、市場は今後変化していくかもしれません。

恐らくその時に大切になってくるのは企業依存(環境依存)の思考ではなく、個人の能力やキャリアを高めることができる人材か否か。

1社に長く勤める方、何度か転職をする方、結局は両者とも「人間力が備わっている」「自身のスキルを高めることが出来ている」と、雇用者から重宝されることは間違いありません。

グローバル人材のニーズが高まっている今、様々な国の就業や転職に対する考え方を学び、理解する必要があると感じました。