社会人1年目の挫折から得た学び(前編)
こんにちは、植田です。
今回は私の新卒時代、社会人1年目の話。
当時はリーマンショック直後で世界中が不景気だった。そんな状況下の2009年4月、株式会社毎日コミュニケーションズ(現:株式会社マイナビ)に新卒で入社した。
同期は約180名で大阪支社の就職情報事業本部(新卒メディア)の営業部に配属されたのは私を含め4人。
後々聞いた話だが、新卒が多すぎた(私たちが就活していたのはリーマンショック前だった)為、会社として若干厳しめの指導や研修を行い、不景気の中でも勝てる人材に育てたいという思いがあった。
裏を返せば、一定の負荷についていけずに脱落しても仕方が無いという状況。
それでも当時は内定切りや早期退職を募る会社が多い中、しっかりとした研修や厳しい教育を自分たち新人の為に行ってくれることが有り難かった。
話を戻すと、約2週間の詰め詰め研修が終わった後、4月の後半からは新規を獲得する為テレアポや訪問が始まった。
当然、この状況下で新たに予算を増やし新卒採用を行う会社は少ない。
「社員が多すぎるから人を減らす為の提案をしてくれ」と電話口で冗談を言われることも。笑
そんな苦しい環境の中、大阪で同じ部署に配属された1人がなんと、早くもGW前に新規初受注。新人全国1位の早さだった。その後すぐさま、GW明けには同じ上司のもとで働いている同期の女性も初受注。
先輩方も新規には苦戦する中、ものすごいスピード感で大阪の新人2名が新規契約をとってきた。
もちろん上司も同行しての受注だが、アポイントを自ら獲得し、商談の場を既に経験し、周りから盛大に祝福される。
いま思い返しても辛い。笑
そして私自身はというと、7月に入ってようやく。
初受注したクライアント(A社)は、これまでR社しか使ったことが無い医療機器メーカー。R社を完全に引っくり返すことは出来なかったが、マイナビにも併用で掲載を頂けることに。
様々な商材がある中で、ナビサイト&合同企業説明会にも出展を頂ける事になった為、受注金額は比較的高額だった。
新規受注をする為に何度も(上司と一緒に)訪問・提案を繰り返し、訪問後には必ず御礼ハガキを送った。クオリティの高い提案は出来ないので、自分が頑張れることを精一杯やった。
嬉しかったのは、そのひたむきな姿勢をA社の人事が評価し、自社の新人に共有してくれていたこと。「最近来てくれるマイナビ社の新人がいつも御礼ハガキを送ってくれる」と。
しかし、ここから状況が一転する。
ようやくの初受注で喜んでいた私は、すぐにウキウキ気分でA社に訪問。
一先ず御礼を述べに行こうという軽い気持ちだった。
社会人となって初受注だったことを伝え、ひと盛り上がり。そしてこの日は御礼を述べて10〜15分で帰社しようと思っていたが、
「植田さん、マイナビに掲載する記事はどんなものが良い?」
「・・・」
「掲載する写真や記事の案を持って来てくれたんだよね?」
「・・・」
私は何も考えていなかった。
受注がゴールと勘違いしていた。
「我々にとっては今からがスタート。御礼する為だけに来たのか?
そんな暇では無いし、それがマイナビさんのスタンスなのか?」
何も具体案を答えられず思考が停止していた私に、最後は強烈な一言…
「この場で上司に電話し、契約は白紙になったと伝えなさい」
あっという間の出来事。
私はA社の人事の前で上司に電話をし、本当に契約は白紙となった。
…続きは次回コラムで!
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