意外と危険!便利な「成長」という言葉
転職エージェント目線でのイエローカード
転職活動を行う上で『便利な言葉』を使ってしまう事で何となく満足してしまい、思考が止まってしまうケースをよく見かけます。
たとえば、「成長」という言葉。
- もっと「成長」したいから転職したい
- 「成長」を感じないから転職したい
- もっと「成長」できる環境に行きたい
このように、成長が目的で転職を希望したと口にする方がいらっしゃいますが、「あたにとって“成長”って具体的にどういう事ですか?」と尋ねると、急に言葉に詰まる方が多いのです。
したい成長は、どの成長?
「成長したい!」という言葉は非常にポジティブで、前向きな言葉なので凄く耳触りはよく聞こえますが、
- 英語が話せるようになる
- プログラミングが出来るようになる
- 敬語が話せるようになる
- 足が速くなる
- 足し算の安産が出来るようになる
- 身長が伸びる事
上記ように、全く違う事柄すべてに“成長”という言葉を当てはめることができます。
しかし、何にでもあてはまる言葉だからこそ、この言葉を受けた人にはそれ(成長)が一旦何を指しているのか、具体的にどういう事なのかという疑問が生じます。
『使って満足』には、ご用心
成長したいという考えを聞いて、マイナスなイメージを持つ人はいません。
ですが『自分にとって“成長”とは具体的に何を指すのか?』が説明できなければ、残念ながら何も言っていない事と同じで、結果的にマイナスの印象となります。
だからこそ、もし履歴書や面接の際に“成長”という言葉を使って何かを伝えたいのであれば、
- 何が出来るようになりたくて、転職したいのか?
- どうしてそう思うのか?
- どんな環境ならその「成長」を得る事が出来ると考えているのか?
上記のように、しっかり考えましょう。
ちなみに、“成長”に限らず『使うと危険な便利な言葉』は、実はたくさん存在します。
それって具体的にどういう事?を常に意識して使う事をおススメします。